ダイエットの和食万能論に物申す!
「ダイエットには和食中心生活がいい」とよく言われますよね。
確かに、和食にはダイエット効果はありますが、和食に頼りすぎると思わぬ落とし穴もあります。
今回は和食のメリット・デメリットを考えてみたいと思います。
和食のダイエット効果はもっぱら低カロリーに集約されると思います。
和食は比較的欧米の食事に比べてカロリーが低い傾向にあります。
元々肉食文化があまり根付いていないので脂肪分が少ない傾向にあります。
また、丼ぶりご飯のような1品ものでなければ、炭水化物も少ない傾向にあります。
さらに、野菜中心であることも和食がヘルシーだというイメージのもとになっていると思います。
漬物や干物見に見られるように、酵素たっぷりの品目も多いです。
そのため和食=健康食というイメージも持たれています。
さらに調味料の味噌や醤油も大豆加工食品です。
大豆加工食品の健康効果も注目されて久しいです。
つまり、和食中心の生活をすることで体を健康に保ち、肥満も防止すると期待されているのです。
一方和食にも弱点があります。
それは塩分です。
「和食は体にいい」からといって食べ過ぎると塩分の摂りすぎになってしまいます。
味噌汁、漬物、干物、煮物全てに塩分が含まれています。
調味料の味噌や醤油だって多くの塩分を含んでいます。
もともと日本では中世から都市部では上下水道が完備され、国民もよく手を洗うので、病気が流行りにくい風土でした。
大陸や欧州の国のペストの大流行のようなことは歴史上起こっていません。
一方寿命はというと、戦後すぐでも50年くらいでした。
そこに医療の発達や国民皆保険制度などの社会制度、元々日本人が持っている衛生観念などが合わさり、今や長寿大国に成長したのです。
食料事情と医療の発達が満たされれば長寿大国になれる基礎はもともとあったのです。
逆に現在は食糧事情が良くなりすぎてしまったがために、ダイエットが叫ばれるようになりました。
和食回帰はその流れにあるのだと思います。
私たち日本人は食料事情が良くなったことで長寿大国を実現しました。
それと同時にダイエットも必要なくらい太ってしまう人も出てしまいました。
和食を過信するのは良くないですが、上手に和食を取り入れることで健康的な毎日を過ごしたいですね。