たとえ病気になっても食べたいものを食べる
たとえ病気になっても食べたいものを食べる。
これはあくまでも生き方の話であって、ダイエットの話とは違うのかもしれません。
今回ご紹介するのは私が病院に勤めていた頃の話です。
私が病院のパソコンを直している途中のことでした。
隣の診察室からドクターと糖尿病のおばあちゃんの会話がチラッと聞こえてきたのです。
ドクターはおばあちゃんにお菓子とフルーツをやめるように伝えていました。
ドクター曰く、多くの患者さんはお菓子をやめてくれるんだそうです。
でも、フルーツまでちゃんと止めてくれる患者さんは少ないんだそうです。
フルーツは糖尿病患者にとっては砂糖の塊のようなものです。
そのため、フルーツもやめてほしいんだそうです。
でも、このおばあちゃんも例に漏れず、フルーツを止めてくれませんでした。
ドクターがおばあちゃんに言います。
「フルーツも止めてください。」
おばあちゃんがドクターに言います。
「フルーツを食べると口がさっぱりするのよね~。」
するとドクターがもう一度おばあちゃんにいいます。
「それでもフルーツをやめてくれないと困ります。」
すると、おばあちゃんは完全に機嫌を損ねてしまいました。
「もういい!」
それっきり、もうドクターと口を聞くことはありませんでした。
それ以降は、ドクターとおばあちゃんを連れてきたおばさんとの会話が始まります。
糖尿病は先天的な糖尿病を除いて、生活習慣病と呼ばれています。
つまり、日々の食生活が災いして病気になるわけです。
でも、「好きなものを我慢してまでも生きていたくない」という人も少なからずいます。
これは治療をするorしないの話ではなく、生き方の問題なんだと思いました。
確かに、それで片付けていいかは問題はあるとは思います。
でも、少なくとも私は思うんです。
幸福の元こそ健康ではないかと。